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嶺岡牧レポート(鴨川のアンコールワット⑫)

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日本の酪農のはじめて:嶺岡牧

江戸時代の詩人大沼厚(沈山)が、嶺岡牧の様子を『白牛日暮争帰舎 黄犬秋間自護門』と詠んでいる。陽が傾き薄暗くなってきた嶺岡牧から白牛が地響きを立てながら争うように走って馬屋に帰っていく。狼・野犬から守る門を通って。
嶺岡牧の発掘で、他の江戸幕府直轄牧に無い厳重な門を掘り出し驚いたが、その理由はここにある。では、白牛はどこに帰るのだろうか? 
古文書調査で、白牛は江戸幕府が地域の農家に飼養を依頼していたことが分かった。そのことが、嶺岡牧周辺地域の農家に酪農のノウハウが蓄積し、燦然と輝く「安房酪農」というブランドの確立につながった。
その拠点が嶺岡牧内の種畜場(現千葉県嶺岡乳牛研究所)。牛の発情期に入り種畜場まで連れて行く時は、砂利道で足を傷つけないように牛用の草鞋を編んで履かせた。馬は性別を牡牝で記しているが、白牛は男女と表しているように、家族同様に大切にしていた。ここに、一頭一頭の牛を大切にする「安房酪農」の原点を見ることができる。
千葉県酪農のさとでは、こうした嶺岡牧調査の成果を踏まえ、展示替えを進めている。今年度も、調査速報を特別展で公開する予定。